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第2話 悪しき影響【カタルシスレコード】-part2

公開日:2017年08月25日

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「いや、私というものがありながら、ちょーっと可愛い魔者と不倫したから、つい」

「『つい』で俺の親父を殺すなよ」

「こ、殺すつもりはなかったのよ!」


 魔王とカイムは、二人揃ってため息をつく。


「知りたくないこと、知っちゃったな……」

「私もです……」


 よりげっそりと疲れたような気がした二人と、バツが悪そうに二人から視線を逸らしている神子。
 そんな三人に遠くで高めの女性の声が聞こえてきた。


「神子様ー! 神子様ー!!」


 その声は徐々に大きくなっていく。どうやらこちらに近づいてきているようだ。


「仕女かしら?」

「みたいだな。母さんが起きたと気づいたんだろう」

「実は……ここ最近、仕女から『仕女で捌ききれない仕事があるので助けてくれ』ってSOSもらいまして。
それからは、捌ききれない仕事を定期的にこっちに持ってきて頂いてたんですが、段々量も大変になってきてしまって……。
なので、数日前から仕女にも城に来ていただいています」


 カイムは口数の少ない魔王の代わりに補足説明を神子にした。


「なんで、そんなに仕事が増えたのよ?」


 神子もやっと魔王の机の上にある大量の書類の山に気づいた。
 イレギュラーなことがない限り、この大量の仕事の山はできないことを神子は知っていた。


「半分は魔界、半分は人間界からの仕事だ。つい最近になっていきなり増えだしたんだ」

「つい最近?」

「神子様、こちらに「ああ。おそらく、別世界でダンリオンが目覚めたんだろう」

「「え?」」


 予想したくなかった事態を魔王から聞いて、今度は神子と仕女の二人が間抜けな声を揃って出してしまうことになった。


悪しき影響part3に続く


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